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AIメンタルパートナー「アウェアファイ」は、認知行動療法やマインドフルネスなど、科学的に根拠のある心理学の理論とAI技術をかけ合わせ、心の健康と成長をサポートするスマートフォンアプリです。2020年5月に無料アプリとしてローンチ後、マネタイズ戦略の一環としてサブスクリプションモデルを導入しましたが、当時はiOS、Android両プラットフォームでの課金システム開発という課題に直面しました。そこでRevenueCatを導入した結果、開発工数を約3分の1に削減、スムーズな運用を実現。売上データ分析に基づいた迅速な意思決定も可能となり、事業成長を加速させています。株式会社Awarefy(アウェアファイ)の取締役CTO・事業責任者の池内孝啓様とプロダクトマネージャー小田愛莉様に、RevenueCat導入の経緯や導入後の成果について詳しく伺いました。
── アプリローンチ後にサブスクリプションモデルを導入したとのことですが、その際にどのような課題がありましたか?
池内様:アウェアファイは、アプリローンチ時点からマルチプラットフォーム対応をしていました。、そのためiOSとAndroid両方のプラットフォームに課金システムを実装する必要がありました。それぞれのプラットフォームで仕様が異なるため、別々に開発・運用を行う必要があり、これが大きな負担になると考えていました。開発リソースが限られているスタートアップにとって、この二重の開発作業は大きな課題でした。さらに、課金システムは単に決済を処理するだけでなく、サブスクリプション の管理、売上データの分析、ユーザーサポートなど多岐にわたる機能が必要となります。これらを自社で開発・運用するには、相当な時間とリソースが必要となることが予想されました。
── 課金システムを自社開発せずに、外部サービスを利用するという選択肢は最初から考えていましたか?
池内様:もちろん検討はしていました。ただ、当時はどのようなサービスがあるのかをあまり認識していませんでした。そのため、当初は自社開発も視野に入れていました。
── RevenueCatの存在をどのようにして知りましたか?
池内様:まさに偶然の出会いでした。開発関連の情報収集のためにX(旧Twitter)を見ていたところ、そのタイムラインで誰かが「RevenueCatが良い」「楽だよ」といった内容のツイートをしているのを見かけました。それがきっかけでRevenueCatについて調べてみることにしました。
── RevenueCatを導入するに至ったきっかけやタイミングについて教えてください。
池内様:アプリを2020年5月にローンチした後、同年12月にプレミアムプラン(サブスクリプション)の導入を決定したタイミングです。マネタイズを本格的に開始する段階になり、課金システムの導入が急務となりました。そこでRevenueCatを検討し始めました。
── サービス導入を検討する際に重要視していた点は何ですか?
池内様:3つの点を重視していました。1つ目は開発コストの最適化です。限られたリソースをコア機能の開発に集中させるため、課金システムにかかるコストは最小限に抑えたいと考えていました。2つ目は費用対効果です。初期費用だけでなく、ランニングコストも含めて、費用対効果の高いサービスを選びたいと思っていました。3つ目は開発者体験の快適さです。ドキュメントが充実しているか、SDKが使いやすいかなど、開発者がスムーズに導入・運用できるかを重視していました。RevenueCatは売上に応じて支払いが発生する仕組みだったため、初期費用負担が少なく、この点も魅力でした。
── なぜRevenueCatを選定したのですか?
池内様:私たちのアプリはFlutterで開発していたため、iOSとAndroid両方に対応できるSDKが提供されている点が大きかったです。クロスプラットフォーム開発のメリットを最大限に活かすためには、課金システムも同様にクロスプラットフォームで対応できる必要がありました。RevenueCatはまさにそれを実現してくれるツールで、一つのコードベースで両プラットフォームに対応できるため、開発効率が大幅に向上すると考えました。
── 他の課金管理ツールと比較検討しましたか?池内様:類似のサービスはいくつか調べましたが、私たちの要件を満たすサービスとしてRevenueCatが最適と判断しました。、スクラッチでの開発も検討しましたが、RevenueCatをプラットフォームのアップデートへの追従や、セキュリティ対策など、継続的なメンテナンス等の負担を考えてもRevenueCatを選んだ方が良いだろうと考えました。
── 導入によって開発工数はどれくらい削減できましたか?
池内様:正確な比較は難しいですが、RevenueCatをX(旧Twitter)で知ってから導入し、リリースするまでわずか2週間程度しかかかりませんでした。これは体感で半分以下程度には工数を削減できたと思います。この要因として、ドキュメントの充実とiOSとAndroid両プラットフォームへの個別対応が不要になったことが大きく、プラットフォームごとの仕様の違いを吸収してくれるRevenueCatの存在は非常に大きいです。
また、運用面においてもRevenueCatがプラットフォームのアップデートなどに追従してくれるおかげで、保守運用コストも最適化できています。本来であれば、AppleやGoogleの課金システムの変更に都度対応する必要がありましたが、RevenueCatがその部分を担ってくれるため、開発チームのリソースを他の重要なタスクに集中させることができています。
── 複数プラットフォームでも売上の管理などは分かりやすくなっているのでしょうか?
小田様:RevenueCatのダッシュボードで全てのプラットフォームの売上データが一元管理でき、OSの差異をほぼ意識しなくても良いのがとても魅力に感じています。また、Webプラットフォームを追加する際も、RevenueCatの導入がスムーズでした。私自身はエンジニアではないのですが、比較的簡単にWebからの課金を紐付けることができました。これは、RevenueCatのインターフェースが直感的で分かりやすいためです。
── 売上データの分析において、RevenueCatはどのよう に役立っていますか?
小田様:RevenueCatのダッシュボードで、日ごと、週ごと、月ごと、年ごとなど、様々な期間で売上を確認できるのが便利です。社員が関心を持つ主要な数字は、ほぼRevenueCatで確認できています。
── RevenueCatで特に魅力的な機能はなんですか?
池内様:ダッシュボードが一元化されている点です。ユーザーごとの課金状況や解約状況などが時系列で確認でき、ユーザーサポート時などに役立っています。以前は、ユーザーから問い合わせがあった際に、複数のプラットフォームのデータを確認する必要があり、対応に時間がかかっていました。しかし、RevenueCatを導入したことで、必要な情報に素早くアクセスできるようになり、サポート業務の効率化にも繋がっています。
小田様:私もダッシュボードが便利だと思います。アカウントさえあれば複数のメンバーが簡単にアクセスでき、ユーザーの状況を把握できるため、カスタマーサポート担当者も活用しています。
── RevenueCatをどのようなアプリ開発者に勧めたいですか?
池内様:サービスを小さく始めるチームにおすすめです。iOS、Android両プラットフォームに対応する必要があり、かつサブスクリプションモデルを導入する場合は、RevenueCatを使うことで開発工数を最適化できます。開発リソースが限られているスタートアップこそ、RevenueCatのメリットを最大限に享受できるはずです。