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RevenueCatを導入し、課金実装は1日で完了! 7ヶ月で20万DLを実現したPixel TokyoのAIアプリを支える課金システム

田中 大樹 氏 松田 悠吾 氏

田中 大樹 氏 松田 悠吾 氏

株式会社Pixel Tokyo

株式会社Pixel Tokyoは、AIを活用したtoCアプリを複数展開する企業です。代表的なプロダクトであるカロリー計算アプリ「Calsee(カルシー)」は、リリースから約7ヶ月で20万ダウンロードを突破し、総分析回数は250万回を超えるなど、国内外で大きな支持を集めています。

同社は、よりリーンでスピーディーな開発体制を構築するため、課金プラットフォーム「RevenueCat」を導入しました。これにより、従来はセキュリティ面を考慮しなくても1週間を要していた課金機能の開発が、セキュリティを完全に担保した上でわずか2〜3日に短縮されたといいます。導入後は、開発リソースをプロダクトのコア価値向上に集中させることができ、データドリブンなマーケティング施策や迅速なPDCAサイクルの実現にも成功しました。今回は、同社の田中大樹様と松田悠吾様に、導入の背景や活用の工夫について伺いました。

課題

──RevenueCat導入前、課金機能の実装にはどのような課題があったのでしょうか。

松田様:私がジョインした当時、既存アプリでは課金機能をすべてスクラッチで実装していました。その方法では、開発工数に課題を感じていました。特に当社が採用しているKotlin Multiplatform環境では、iOSとAndroidそれぞれでネイティブ実装を行い、さらにサーバー側でも実装が必要になります。そのため、開発に多くの時間とリソースを要していたのです。加えて、サーバーでレシート検証まで行うとなると、工数がさらに増加することが想定されていました。

──マーケティング面での課題についても教えてください。

田中様:最初のアプリではRevenueCatを導入しておらず、Lookerなどのツールを使って個別に指標を追っていました。しかし、データが分散していたため、全体のパフォーマンスを俯瞰して把握することが難しかったのです。アプリを横断した分析やOSごとの比較ができず、マーケティング施策の意思決定に必要な情報をリアルタイムかつ正確に得るのが困難な状況でした。

導入背景

──どのような経緯で、ツール導入を検討されたのでしょうか。

松田様:先ほどお話しした通り、課金機能をスクラッチで実装すると開発工数が大きく膨らむことが想定されていました。スピード感のある開発体制を維持するためには、Kotlin Multiplatformに対応しつつ、セキュリティを確保しながら効率的に課金を実装できる仕組みが必要だと感じたのが出発点です。

──ツール選定の際、特に重視したポイントを教えてください。

松田様:最も重視したのは「スピード」です。当時の私たちは、ユーザーを少しずつ積み上げながら、リーンに開発を進めることを意識していました。課金システムはあくまでプロダクトの根幹を支える機能のひとつであり、そこに過剰なリソースを割くよりも、アプリ本体の価値を高める開発に注力したかったのです。まずは迅速にリリースし、ユーザーの反応をもとに改善を重ねるというスピード感を重視していました。

導入の決め手

──RevenueCatを採用する決め手となったポイントを教えてください。

松田様:Kotlin Multiplatformに対応したSDK(Software Development Kit)を前提に探したところ、選択肢は非常に限られていました。その中でもRevenueCatは、実装に関するブログ記事や技術情報が豊富で、導入後の情報収集が容易だと感じたのが大きな理由です。加えて、ユーザーコミュニティが活発である点も信頼につながりました。さらに、初期コストがかからず、トライアル感覚で導入できるハードルの低さも魅力でした。

──ドキュメントの使い勝手についてはいかがでしたか。

松田様:想定以上に充実しており、導入段階でのインストールは非常にスムーズでした。もちろん全機能を把握しようとするとボリュームはありますが、まず課金機能を実装するという最初の目的においては十分でした。ドキュメントを細かく読み込まなくても、最初のステップをすぐに踏み出せる手軽さがありがたかったですね。

導入結果

──RevenueCat導入によって、どのような効果が得られましたか。開発面の変化から教えてください。

松田様:最も大きな成果は、開発スピードの飛躍的な向上です。想定していた通り、セキュリティを確保しながらも、スクラッチ開発に比べて工数を半分以下に抑えられるようになりました。その結果、アプリ本体の価値向上に時間を割けるようになったのです。たとえば、2025年3月にリリースしたカロリー計算アプリ「Calsee(カルシー)」は、バイブコーディングで開発し、わずか2週間でリリースに至りました。こうしたスピーディーな開発を支えているのがRevenueCatの存在です。

また、RevenueCatはインテグレーション機能が豊富で、Slack連携による通知管理など、運用面の効率化にもつながっています。さらに、ユーザーごとの問い合わせもタイムラインで状況を確認できるため、対応が格段にスムーズになりました。

──具体的には、どの程度の工数削減が実現できたのでしょうか。

松田様:スクラッチで開発していた場合、セキュリティを簡略化しても1週間ほどは必要でした。それがRevenueCatを導入したことで、レシート検証まで含めて2〜3営業日で実装可能になりました。現在は複数回の実装を経験したことで、最短1日で課金機能を組み込めるレベルまでスピードアップしています。

──マーケティング面での変化についても教えてください。

田中様:ダッシュボード上でデータを一元管理できるようになり、意思決定のスピードと精度が大幅に向上しました。以前はアプリやOSごとにデータが分断されていましたが、今では横断的に、かつリアルタイムで把握できます。例えば、国別データを分析して「この国は購入単価が低いので予算配分を見直そう」といった具体的な改善策を即座に検討できるようになりました。特に、海外ユーザーが半数を占める「Calsee」では、国ごとの傾向を踏まえ、TikTokクリエイターを活用したマーケティング施策の最適化に活かしています。

──データの可視化によって、マーケティング以外での変化もありましたか?

田中様:チーム全体のモチベーション向上にもつながりました。ダッシュボードのスクリーンショットを共有して成果を喜び合ったり、Slackに課金通知が届くたびに盛り上がったりと、数字の動きがチームの一体感を生み出しています。成果をリアルタイムで実感できる環境が、開発やマーケティング双方の推進力になっています。

RevenueCatについて

──実際にRevenueCatを利用してみて、特に便利だと感じた機能やポイントを教えてください。

松田様:開発の観点では、まずCS対応のしやすさが挙げられます。ユーザーごとに課金履歴のタイムラインが残るため、問い合わせがあった際に状況を正確に把握しやすくなりました。Androidの返金対応や課金アイテムの付与なども管理画面上で完結できるのは非常に助かります。また、オファリング機能も重宝しています。App Storeの審査を通さずに課金メニューを管理画面から柔軟に切り替えられるので、ABテストなどの検証をスピーディーに行えるようになりました。

田中様:マーケティングの観点では、ダッシュボードの柔軟性が最大の魅力です。国別やオファリング別など、複数のセグメントでデータを自在に分析できるため、国ごとのユーザー傾向を踏まえた最適な施策を打つことができます。さらに、MRR・ARR・LTVといった主要指標を直感的に把握できるため、予算配分などの意思決定もスムーズになりました。

──これからRevenueCatの導入を検討されている方へメッセージをお願いします。

田中様:少人数でリーンに開発を進めているチームほど、導入効果を実感しやすいツールだと思います。開発スピードを高めながら、データに基づく意思決定が可能になることで、サービス成長の精度が格段に上がります。初期費用やランニングコストがかからず試せる点も大きなメリットなので、まずは一度触れてみることをおすすめします。

松田様:開発者の立場から見ると、課金実装のような複雑な処理をRevenueCatに任せられることで、プロダクトのコア価値に集中できるのが最大の利点です。特にサブスクリプション実装の経験が少ない方でも、セキュリティを確保した状態で安心して導入できます。まずはRevenueCatを活用し、開発リソースを本質的な価値創出に振り向けることを検討してみてください。

Calsee

Calsee

ウェブサイト
calsee.app
説明
カロリー計算アプリ「Calsee(カルシー)」は、リリースから約7ヶ月で20万ダウンロードを突破し、総分析回数は250万回を超えるなど、国内外で大きな支持を集めています。

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